D&H BLOG
2025/03/04
スタッフブログ
ダニによる健康被害を防ぐには
こんにちは。メンテナンスを担当している北島です。
今回は、家の中にいるダニの種類と生態から、駆除と予防方法についてお伝えします。
※この記事にダニの拡大写真は出てきませんので、虫が苦手な方も安心してお読みください。
身近に潜むダニ
私たちが暮らす中で関係がある5種類のダニについて簡単にご紹介します。
1.チリダニ(ヒョウヒダニ)
家にいるダニの約80%を占めます。乳白色の体で大きさは0.3㎜程なので、肉眼では見えません。カーペットやベッドなど、ほこりの多い場所に生息し、季節を問わず1年中活動しています。
<特徴>
①人を刺さない
②フンや死骸がアレルギーの原因に
③大型ダニの餌になる
2.ツメダニ
家にいるダニの0.5~1%程度ですが、人を刺すダニです。刺されると非常に強いかゆみを感じます。淡い黄色やオレンジ色の体で、0.5~0.8㎜の大きさです。梅雨から秋口にかけて活発に活動します。
<特徴>
①人を刺す
②他のダニを食べる
③8・9月に特に増える
3.コナダニ
砂糖や小麦粉などの食品を餌としているため、その袋の中などで繁殖します。半透明の体で0.3㎜程の、チリダニと同じような大きさです。単体は肉眼で見えませんが、大量に発生すると白い粉のように見えることも。コナダニが増えると、それを餌とするツメダニも増えます。
<特徴>
①食品や薬品、藁を食べる
②低温に強く、寒くても死なない
③ツメダニの餌になる
4.イエダニ
白い体で0.8~1.0㎜と他のダニよりも大きく、肉眼でも確認できます。ネズミや鳥に寄生することが多く、人にも移動して吸血することがあります。ツメダニと同じく、梅雨から秋口(6月~9月)に活発に活動します。
<特徴>
①肉眼で確認できる
②ネズミや鳥に寄生する
③6~9月が活発だが、冬も活動する
5.マダニ
野外に生息していて、様々な感染症を媒介している危険なダニです。こげ茶色の体で、通常時でも3.0~4.0㎜と大型ですが、吸血後は10.0㎜程にも膨らみます。
<特徴>
①肉眼で確認できる
②野外活動時や散歩中に人の手足やペットに取り付く
③刺された場合は医療機関での治療が必要
ダニが人間にもたらす健康被害
<アレルギー症状>
①皮膚や目のかゆみ
②鼻水
③湿疹
④咳
<感染症(マダニに刺された場合)>
①ツツガムシ病
②重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
③日本紅斑熱
④ライム病
⑤回帰熱
ダニの駆除と予防方法
ダニは高温多湿を好み、[温度:20~30℃・湿度:60~80%]になると活発に活動します。
チリダニの餌となる“ふけ”や“髪の毛”が付着した寝具、“ほこり”や“食べこぼし”が多いカーペットに多く潜んでいます。
<駆除する方法>
「ダニ捕りシート」は、吸引剤でダニをおびきよせて粘着シートで捕獲します。
布団やカーペットの下に敷くだけでダニを駆除できます。
<日頃の予防>
窓をこまめに開けたり、エアコンの除湿機能を使ったりして、室内の湿度を60%以下に保つよう心がけましょう。
また、布団やカーペットは掃除と乾燥をセットで行いましょう。その際ははたかず、目の細かいフィルターの掃除機を使用する事で、ダニの死骸の飛散を防ぐ事ができます。
免疫力が弱い幼いお子様や高齢者が安全で安心に暮らしていける環境を心がけていく事が大切です。
お困り事などございましたらメンテナンススタッフへお気軽にご相談ください。