D&H BLOG
2024/11/14
スタッフブログ
住まいへの付加価値
こんにちは。設計部の和田です。
設計という職務に従事していると、当たり前ですが結果が形(建築物)となって現れ、何十年も残ります。
形に対して個人の見解は様々ですが、その中でも形を構成する上で“ディテール”と呼ばれる部分があります。
建築関係ではよく耳にする言葉で、一般的には、「ディテール=全体の中の細かい、繊細な部分」という意味です。
私は、「設計のディテール=お施主様への思いやり、気遣い」であると考えています。
例えば…
上の写真は、外から窓を撮ったものです。2つの窓が並んでいます。
実はこの窓、室内では別々の空間に配置されています。窓同士の間隔が狭いので、一体感を持たせて1つの窓に見せようと考慮し、窓の素材と同色の金属板を間に入れています。
一般的には窓の間に異素材の外壁サイディング等が入り、窓と窓が完全に分離することが多いでしょう。
ですが、このケースでは、窓と近似色の金属板で繋ぐ事によって2つの窓の一体化を図りました。外部から見たときに1つのすっきりとしたデザイン窓になる提案です。
設計の提案はお施主様も納得し採用していただきました。
このようなディテールが、お施主様への形(建築物)を通しての思いやり、気遣いに該当するディテールではないでしょうか?
あくまで上記は外部から見た窓の一例にすぎませんが、他にもあります。
納まり、巾木、枠、框、見切、目地などなど…
挙げると終わりがありませんが、様々なディテール要素が集まって形(建築物)は形成されています。
一見「細かい」と感じられるような箇所ほど、設計者の思いや協力業者様の技術が盛り込まれているものです。
近年、情報はスマホ1つで何でも入手できる時代です。
お施主様の建築知識も20年前と比較すると全く違います。
住まいに対してのご要望も、数年前よりはるかにレベルアップした印象を受けています。
中には上記で述べたディテール要素に対してのご要望も。そんな所まで、と関心します。
得られる情報はもちろん活用して良いと思います。
ただし、ディテールは何でもたくさん取り入れれば良い形になるとは限りません。
お施主様の建築物の構成に本当に必要なのか、メンテナンス性、施工性、機能性、コストの観点など。
本来ディテールは気づくか、気づかないか、のさり気なさも大事です。
足し算だけではなく、引き算も住まいには必要です。
担当者がお施主様を導き、会社の標準仕様設定の意図や提案、回答を伺った上で担当者と一緒に判断することが望ましいと感じます。
まずは一度、D&Hの思いの詰まった実邸コンセプトハウスのご見学をお勧めします。
様々なディテールが、わかりやく随所に散りばめられています。
一歩ずつ楽しみながら一緒に住まいを形にさせていただけましたら幸いです。
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