SPEC
住宅性能
生涯にわたって
家族の幸せを追求した住宅性能
暮らしの質を左右する「住宅性能」。
「一年を通じて快適に暮らせるか」「万が一の災害時でも安全か」「家族がずっと健康で暮らせるか」
など住まうご家族が生涯、安心して暮らせる家づくりを追求しています。
数十年先も快適・安心な
D&Hの住宅性能
高断熱・高気密
夏は涼しく、冬は暖かい断熱性能
01
最高ランクの断熱性能である
断熱材ネオマフォームを採用
外張り断熱には、一般的にプラスチック系のボード状の断熱材を使用します。
この断熱材は、その主要原料により大きく3種類に分けられます。フェノールフォーム・ウレタンフォーム・ポリスチレンフォームの3種類です。
これらの中に、さらに様々なメーカーの多様な種類の断熱材があり、外張り断熱メーカーがそれぞれ独自に選定しています。
D&Hでは数ある断熱材からそれぞれの特徴を比較検討の上で断熱性能や安全性などを総合的に判断し、ネオマフォームという断熱材を採用しています。
ネオマフォームは、高性能で安心できる断熱材です。断熱性能が非常に高く、熱硬化性・耐熱性が高い、難燃性の素材であり安全面でも優れた性能を持ちます。そのため鉄道や航空機など、 交通インフラを支える材料の一つとしても活躍しています。
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代表的な商品
フェノールフォーム | ウレタンフォーム | ポリスチレンフォーム |
---|---|---|
旭化成:ネオマフォーム 積水化学工業:フェノバボード |
倉敷紡績:クラウンボード アキレス:キューワンボード |
カネカ:カネライトフォーム ダウ化工:スタイロフォーム |
フェノールフォーム | 旭化成:ネオマフォーム 積水化学工業:フェノバボード |
---|---|
ウレタンフォーム | 倉敷紡績:クラウンボード アキレス:キューワンボード |
ポリスチレンフォーム | カネカ:カネライトフォーム ダウ化工:スタイロフォーム |
ネオマフォームの特徴
最高レベルの断熱性能
100ミクロン未満の微細気泡と95%前後の独立気泡率を実現したことにより、熱伝導率が0.020w/(m・k)(※)と既存のプラスチック系断熱材の0.024〜0.040w/(m・k)(※)に比べ2倍近い断熱性を達成しております。
断熱性能の高いガスで発泡し、そのガスを気泡の中に閉じ込めることで、高い断熱性能を実現しています。
発砲ガスは断熱性能が高く、環境にも配慮した炭化水素です。
素材はフェノールという熱に強い樹脂でできています。
※熱伝導率:熱の伝わりやすさを表す数値で小さいほど断熱性能が高いことを示します。
-
押出法ポリスチレンフォーム
熱伝導率:0.028W/(m・k)
-
硬質ウレタンフォーム
熱伝導率:0.024W/(m・k)
-
ネオマフォーム
熱伝導率:0.020W/(m・k)
断熱性能の持続性
断熱材に充填されているガスは、時間が経つと共に抜けていき徐々にその断熱性能は低下していきます。
ネオマフォームはその点も大きく改善しており、微細な独立気泡と高いガスバリア性により、既存のプラスチック系断熱建材に比べ、1000日経過時点においても熱伝導率が0.018w/(m・k)台を維持するという圧倒的な性能の長期安定性を実現しています。
従来技術品の気泡膜
ネオマフォームの気泡膜
火災時の安全性能
ネオマフォームは燃えにくい性質を持っており、炎を当てても表面が炭化するだけで燃え広がりません。
また、火災時に最も恐いのが燃焼時に発生する煙りやガスです。火災による死者の大半は、一酸化炭素中毒によるものといわれています。
ネオマフォームは燃焼時に発生する有毒ガスが他のプラスチック系断熱材に比べ、少ないのが特徴です。
燃焼比較実験:着火から40秒後の様子
他素材の例
ネオマフォーム
燃焼時における有毒ガス発生量
※シアン化水素:特異臭を持つ、極めて有害な無色の気体または液体です。猛毒で、生体の呼吸作用を止める働きがあります(致死量0.06g)。有機合成の重要な原料となり、殺虫剤などにも用いられています。
02
ハイブリッド窓 TW
D&Hでは、室外側を外部環境に対する耐久性・耐候性に優れたアルミ、室内側を熱伝導率の低い樹脂(プラスチック)でできた「アルミ樹脂複合サッシ」をお勧めしています。
最も断熱性能が高いのは室内側・室外側ともに樹脂で作られたものですが、室外側が樹脂製だと紫外線や雨にさらされ劣化しやすいといったデメリットがあります。
永年住み続ける家ですので、断熱性能のみを追求し、肝心の耐久性を無視してしまっては意味がありません。住宅の省エネルギー化はもちろん、長寿命化にも貢献します。
1高性能ガラス
片側のガラスにLow-Eガラスを採用し、中空層には熱伝導率が低いアルゴンガスを封入した高断熱を実現しました。
2高性能フレーム
室内側にアルミの1/1,000の熱伝導率の樹脂を採用。フレーム内は、熱を通しにくい空気の層をたくさん設けた多層ホロー構造にするなどの工夫で断熱性を高めました。
3樹脂スペーサー
ガラスエッジからの熱の伝わりを抑えて断熱性を高め、端部の結露も抑制します。大臣認定防火戸も、樹脂スペーサーを標準採用しています。
フレームをスリム化し、
熱のロスを低減。
独自の技術により、ガラスに比べて熱を通しやすいフレームの極小化とガラス面積最大化を図り、断熱寧脳を向上。
※ 引き違い窓 窓サイズ縦框での比較
断熱効果の高いアルゴンガス入り
乾燥空気に比べ、熱の出入りを約30%抑制。アルゴンガスが高い断熱効果を発揮する15~16mm※の最適中空層設計。
※ガラスの構成によっては変わる場合があります。
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フレームの空間を分けることで、
熱の伝わりを抑制
室内側は、アルミと比べ熱伝導率が約1/1000の樹脂を採用。
熱を伝えにくい空気の小部屋をフレーム内に増やし、フレームからの熱の出入りをさらに抑制しています。
また、室内側と室外側のアルミ形材の熱の伝わりを樹脂部材で遮断する「サーマルブレイク構造」を採用しています。
室外側フレーム/紫外線や雨にさらされても
劣化しにくいアルミ素材を採用
ゴムやプラスチックは、熱水・紫外線・オゾン・大気中の窒素酸化物・イオウ酸化物によっても影響を受けます。
使用初期は多少の不具合が内在していても問題なく使えますが、劣化が進行してくると内在していた不具合が表面化し、事故につながります。ゴムやプラスチックは劣化しやすく、寿命が短いということを十分認識しておく必要があります。
※ 引用:腐食と劣化(6) 合成樹脂(ゴム・プラスチック)の劣化評価・分析方法
大武義人(財)化学物質評価研究機構
03
家中を断熱材で覆うから
年中快適な家
家全体を高性能断熱材で包む
“外張り断熱工法”
ここ数年、「外張り断熱」という言葉が独り歩きしていて、外断熱を売りにしているメーカーも徐々に増えてきました。
しかし同じ外張り断熱でも、使用する断熱材や工法、サッシや換気システムなど違いがたくさんあります。
高断熱・高気密の家づくりのために、D&Hが採用する断熱工法・断熱材をご紹介します。
充鎮断熱
(日本の従来の断熱方法)
柱や梁などの間に断熱材を詰め込んでいく充鎮断熱です。
D&Hでは
外張り断熱を
採用
外張り断熱
柱や梁などの外側をすっぽり包み込むのが外張り断熱です。
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魔法瓶のように、家全体を包みこむ
充填断熱ではそもそも断熱されていない部分が建物の20%近くにもなりその分が外気の影響を受けやすくなっています。
柱や梁が断熱されていない現象を「ヒートブリッジ」と言いますが、夏場は柱などの構造体が太陽の熱をもろに受けてしまい、その熱が室内に入ってきます。
冬場は外気によって冷やされ、冷気が室内に侵入してしまいます。
さらに単に暑さ・寒さというだけではなく、構造体は室内側と室外側で極端な温度差に常にさらされているため、建物自体の寿命にも影響を受けることになります。
外張り断熱工法は構造体の外側に断熱材を貼るので、充填断熱のようなヒートブリッジ現象は起こりません。
ヒートブリッジ現象のイメージ
充鎮断熱
(日本の従来の断熱方法)
外観材が灼け内部に熱が侵入します。
外張り断熱
D&Hでは
外張り断熱を
採用
熱の侵入を防ぎ、
コンクリート躯体の劣化も抑止できます。
壁の中での結露の発生を防ぐ
充填断熱に使用される繊維系の断熱材は、湿気を通しやすい綿のような材料です。
外張り断熱のボード状の断熱材は湿気を通しにくい性質があり、下図のように充填断熱と比べ、壁の中で結露が発生する可能性が低いのです。
外張り断熱に比べ、充填断熱は通り抜けた湿気が温度差部分まで到達してしまうため、壁の中で結露が発生する可能性が高いと言われています。
壁の中で結露が発生すると、水滴が柱などの木を腐らせ、地震などへの抵抗力が弱まったり、カビなどによる健康被害の原因にもなります。
充鎮断熱
(日本の従来の断熱方法)
湿気を通す
外張り断熱
D&Hでは
外張り断熱を
採用
湿気を通さない
隙間の量を最小限におさえる施工方法
気密とは壁の隙間を示す数値です。
隙間が多いと冷暖房で調整した温度は外に逃げやすく、また外部から隙間風が入ってきやすくなります。
充填断熱と外張り断熱では、そもそもの断熱材の施工方法によって、隙間の量に差が生まれます。
壁の断熱
充鎮断熱
(日本の従来の断熱方法)
グラスウールという繊維系の断熱材が使用されるため、隙間が生じてしまいます。
充鎮断熱の施行方法
柱・梁の間に断熱材を詰め込み、柱等にタッカー(ホッチキス)で留めます。
特にスイッチやコンセント回りの隙間は潰せません。
外張り断熱
D&Hでは
外張り断熱を
採用
ボード状の断熱材で家全体を覆い、ほとんど隙間は生じません。
外張り断熱の施行方法
柱・梁の外側に貼るため、断熱材の切れ目がありません。
さらに断熱材の継ぎ目を気密テープで目貼りします。
基礎の断熱
床下断熱
床下断熱は隙間が生じ、
気密性が低い。
床材と断熱材の間に基礎パッキンがあるため、隙間が生じてしまいます。
常に隙間から冷気が吹き込み、戸建の足元が底冷えする原因に。
外張り断熱
D&Hでは
外張り断熱を
採用
外張り断熱は、
床下の気密性も確保。
基礎のコンクリート自体を断熱材で覆うため、隙間は生じません。
隙間がないので地中熱は年中一定で、夏涼しく冬暖か。
04
屋根・床下の断熱
屋根断熱なし
屋根裏は50℃以上に達します。
戸建住宅の2階が暑くて過ごしにくいのは、この屋根裏にこもった熱が大きく影響しています。その熱が2階で暮らす人に直接輻射熱として伝わるためです。
屋根断熱なしの場合
屋根裏に置いているだけの断熱材
D&Hでは
屋根も外張り
断熱を採用
屋根外張り断熱
この断熱仕様が今の建築技術では最良の方法です。
熱の伝わる部分を断熱材で覆っているため、屋根裏や室内に熱が伝わらないようになっています。
屋根外張り断熱の場合
屋根全体を覆う断熱材
夏の暑さの原因となる熱は、屋根を通して天井裏から家の中に侵入します。
夏の暑さをできるだけ家に入れないためには、その暑さの元を遮断する必要があります。
戸建ての2階が暑いという常識は、この暑さの元の侵入を断つことをおろそかにしてきたことに由来します。
床下断熱
D&Hでは
基礎も外張り
断熱を採用
外張り断熱
冬の底冷えの一番大きな原因となる冷気は、基礎・床下を通して家の中に侵入します。
冬場、戸建ての1階の底冷え、足元の冷たさを防ぐためには、その冷たさの元を遮断する必要があります。そこで基礎の断熱が重要になります。
一般の住宅は、基礎の断熱は全くされていません。
D&Hの住まいでは、基礎を外張り断熱にすることで、床下も室内と同じ温熱環境となり、かつ全熱交換型第1種換気システムにより床下に直接外気を取り込む換気も必要なくなります。それにより、冬場の冷気の侵入がなくなり、底冷えがなくなります。
また、基礎のコンクリートにとって温度差にさらされることは劣化の原因となりますので、基礎の外張り断熱は基礎の長寿命化にも有効に働きます。
05
高気密性能
- 屋外からの湿気や乾燥した空気の侵入が少なくなり、快適な湿度を保てます
- 熱の漏れや侵入が少なくなり、冷暖房費の節約につながります
- 遮音性能が高くなり、室内を静かな環境に保てます
- 計画換気で新鮮な空気を取り入れ、汚れた空気を排出できます
構造・基礎
D&Hの住まいは
耐震等級3まで対応しています
※耐震等級2・3の場合は、別途申請費用等がかかります。詳細は担当スタッフにおたずねください。
コンクリートの強度はニュートン(N/m㎡)という単位で表現され、建築基準法では、18N以上の強度を必要と定められています。
しかしD&Hでは、建築基準法よりも固い24Nのコンクリートに、D13という直径が13mm(一部D10直径10mm)の鉄筋を200mmピッチで配した仕様としています。
コンクリートの寿命は一般的に18Nで30年。24Nで65年と言われています。
建築基準法を満たす18Nではお客さまの一生に一度の買い物になるであろう注文住宅の基礎としては不十分と考え、D&Hでは24Nを仕様としています。
またここでいうコンクリートの寿命は製品としての寿命です。
基礎の強度とはイコールではなく、基礎の強度を製品と同じだけ発揮させるためには工事における適切な管理が必要です。
D&Hでは基礎工事に対して厳しい社内工程で管理を行うことで、基礎の強度を上げるよう努力しています。
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基礎の施工手順
圧縮強度をはじめ、コンクリートに要求される様々な性質を十分に発揮させるには、温度と水分の二つの栄養分が必要で、特に初期に十分与えることが重要です。
コンクリートの強度促進、乾燥収縮によるひび割れ防止、凍結防止などの目的で打設後1週間程度(夏は急激な乾燥防止、冬は保湿のために)散水や、カバーをかけるなどして、コンクリートが表面乾燥しないようにします。
-
1.配筋
配筋は耐圧版・立ち上がり共に13mm(一部10mm)異形鉄筋を200mm間隔で組みます。
-
2.打設
鉄筋1本1本にしっかりと付着するようにバイブレーターという振動する機械を用います。
-
3.養生
養生中の基礎。
Q.養生期間中に雨が降ったら強度が出ない?
A.養生期間中に雨が降ると、「強度が出ないのではないか」と心配される方も多いと思います。
例えば、夏場の日差しは、コンクリート表面の急激な乾燥をもたらす為、硬化に必要な水分を蒸発させてしまうと同時に、コンクリート面にひび割れを誘発させてしまいます。また、冬場の空気は非常に乾燥しており、人間の肌と同じく、コンクリートにも適度な湿度が必要です。
水分が不足すると、夏場と同じく硬化に必要な水分が失われ、ひび割れが生じ、コンクリートに十分な強度が出ないのです。
打設中を除き、打設後に硬化が始まったコンクリートについては、水(雨)は恵みといえるのです。
基礎断熱と安心の試験制度
基礎を外側から断熱して
コンクリートを保護する
コンクリートにとって、一番の大敵は急激な温度変化や湿度変化です。特に乾燥や凍結を繰り返すと、コンクリートにひびが発生します。
しかしながら、コンクリートは時間が経つにつれ、膨張・収縮を繰り返し、その結果ひびが生してしまうものでもあります。
そのひびをできるだけ発生しないように、また発生しても小さなもので済むように工夫することが大切なのです。
その点で、基礎を外側から断熱する方法は、基礎がおかれる環境の温度変化を少なくします。
つまり内側から断熱する場合や、基礎の断熱を全くしない床下断熱に比べると大変有利になるといえるのです。
基礎を内側から断熱
基礎が外部と同じ環境のため、
温度変化や湿度変化が激しい。
基礎を外側から断熱
基礎は内部と同じ環境で、
温度変化や湿度変化が少ない。
基礎とコンクリートの関係
さび・ひび割れを防ぐ
D&Hでは、家の寿命を左右する基礎の強度に対し、お客様にご安心いただけるように、現場に搬入されたコンクリートをテストしています。
調査するデータはまず、生コンクリート中の塩化物含有量試験です。
コンクリート中にある程度以上の塩化物が含まれていると、コンクリート中の鉄筋がさびやすくなります。また、塩化物が塩化ナトリウム(NaCl)であると、コンクリートに含まれるアルカリ性の水溶液が骨材(砂利や砂)の特定成分と反応し、異常膨張やそれに伴うひび割れなどを引き起こす「アルカリ骨材反応」を助長する要因ともなります。
塩化物は細骨材(コンクリートの骨となる材料)に使用される海砂や、練り混ぜ水、混和剤などの材料から導入されるため、コンクリートの耐久性向上のため、生コンクリートの塩化物含有量はコンクリート中に含まれる塩化物総量で規定されています。
塩化物総量の限度については、原則0.30kg/m³が規制値とされており、D&Hが使用する生コンクリートもそれ以下の数値であることを条件としています。
TEST01
塩化物含有量試験
(カンタブ試験)
現場での塩化含有量試験
カンタブという試験精度を損なわずに操作を簡単にした生コンクリート中の塩分量測定計を使用します。カンタブは、塩素イオンが存在すると茶褐色の試薬が白色に変化することを利用しています。
さび・ひび割れを防ぐ
D&Hでは、基礎に使うコンクリートは確実な強度を持ったものでなければならないと考えています。
前述のとおり、D&Hでは24Nという強度を保持したコンクリートを使用することにより、家の長寿命化を図っています。
ただ、現場に搬入されたコンクリートが本当に設計図どおりの強度を持っているかは目で見ただけでは分かりません。しかし、それではこれから永い間その家で暮らすお客様は、本当の意味での安心を得ることができないのではないかと考えます。
そこでD&Hでは現場と工場でコンクリートの強度を検査し、そのデータをお客様にお渡ししています。
TEST02
コンクリート強度試験
現場において、コンクリート打設の際に、圧縮強度試験用のコンクリート供試体を製作します。3本一組で、標準養生(工場で保管)を行い、1回の試験結果が呼び強度(コンクリートの設計図)の値の85%以上でかつ、3回の試験結果の平均値が呼び強度の値以上であれば合格となります。
試験方法は、専用の機械に試験体を挟み込み、上から圧力をかけ破壊するまでの強度を測定します。試験は1週目と4週目の強度を計りますが、通常4週目の強度で判断します。コンクリートは時間が経つにつれ強度を増しますので、1週目で呼び強度に近い数値が出ていれば、4週目に達したときには呼び強度以上の数値が出ることが予測されます。逆に1週目で6割程度の強度しか出なかった場合は4週目でも呼び強度に及ばない可能性もあります。
コンクリート基礎工事の
工程を紹介
【知っておきたい】
コンクリートの基礎工事では、完成までどのような流れで進むのか?どのような工程を踏むのか?についてご紹介します。
01 地縄張り
建物の範囲を表すために、確認作業を行います。
具体的にいうと、基礎となる部分の外周にロープなどの印をつけていきます。
02 掘削工事
ショベルカーなどの重機などを使って、基礎の地盤を掘っていきます。
03
砕石地業・
捨てコンクリート作業
地盤を強くするために、掘った部分の上に砂利や砕石を敷いていきます。
その上に、防湿シートなどを敷いていき、外周部分にコンクリートを流します。
04 配筋
さらに強度を高めるため、鉄筋を組む作業を行います。
あらかじめ組み立てた鉄筋を使うことも多いです。
05 コンクリートを流す
鉄筋コンクリートの形をつくる『型枠』を組んで、コンクリートを流していきます。
06 仕上げ
コンクリート強度が高くなったあと、型枠を外して仕上げを行います。
表面の凸凹をならして、きれいな表面になったら完了です。
耐震性・断熱性能・気密性能を
確保する2x4工法
木造軸組構法
(在来工法)
木造枠組壁工法
(ツーバイフォー工法)
D&Hでは古くからある木造軸組構法ではなく壁で支える2x4工法を採用しています。
自重や地震、風などの外面力を面で受け止め、箱全体に力を分散させます。丈夫で歪みにくい6面体の箱形工法なので、耐震性に優れ、断熱性能や機密性能を確保しやすいという点が特徴です。
しかし面で構成されているため、大きな開口部やコーナー部分の開口部の確保が難しく、同じ理由で増改築の際、撤去できる壁が制限されます。
メリット
- 壁工法なので地震時の揺れが小さい
- 基本的に決まった釘の本数で構成されたパネルを立て込む方式なので、施工が早い
- 部材相互の密接度が高いので、防火面で効果的である
- 上記の理由から同じ仕様の在来工法より断熱性能が高い
- 気密性能が高い
デメリット
- 壁で耐震性を確保しているので、将来の壁の買通・撤去などは、一部変更不可
- 壁工法なので、開口幅などが制限される
2×4工法が地震に強い理由
壁面におけるダイヤグラムと
鉄骨造との比較図
一般的な鉄骨造
一カ所に力が集中すると、大きな負荷を受けやすくなります。
ダイヤグラム
一カ所に力が加わっても面全体に分散させることで強度を保ちます。
揺れを面全体で受け止める2X4住宅
2x4住宅と在来鉄骨軸組工法による住宅に、それぞれの建物の重さに比例した力を加えて比較した場合の負荷のイメージです。
在来鉄骨軸組工法の住宅
加えた力が柱や接合部などに集中します。
部分的に負担がかかりやすい構造であることが分かります。
2×4住宅
枠組みされた木部分と構造用合板が「面」となって揺れのカを受け止め、分散・吸収していることがわかります
※イラストはイメージです。
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木は鉄やコンクリートより強い
木材は建築資材としての強度が極めて優れています。
素材の強度を測る比強度(強度/比重)で木材、鉄、コンクリートの3つを比較すると、木材は引っ張り比強度で鉄の4倍、コンクリートの約200倍になります。
実は「木は火に強い」
木は火に弱いとお考えではありませんか。
確かに木材は燃えやすい性質をもっています。しかし、ある程度の太さや厚さがある(つまり断面が大きい)木材は、いったん燃えても表面に炭化層をつくるだけで火が内部まで進行するのに長時間かかるため強度が低下しにくい性質をもっています。
これに対し火に強いと考えられている鉄は、550℃を超えると急速に柔らかくなって変形し、その強度が大幅に低下します。住宅の場合、骨組みが崩れ落ちてしまうことにもなりかねません。
700℃〜950℃にまで達すると言われる現実の火災においても、実大火災実験の結果などから、これは事実として確認されています。
ある程度の太さや厚みがある(断面が大きい)木材は、燃えると表層部が炭化して火の進行がストップします。中心部は燃え残って強度を保ちます。
木材と鉄骨の耐火性能比較実験
常温での強度が同一の木材と鉄骨を使った実験です。
木材は構造材として使われる通常の2×10材2枚重ね(76×235mm)です。
鉄骨はリップみぞ形鋼(150×75×20mm)です。それぞれに500kgの荷重をかけ、約1000°Cまで加熱しています。
2×4構造部分は、加熱5分経過してもほとんど変形はありません。同じ加熱時間で鉄骨部材の場合は変形がはじまりました。
鉄骨
加熱2分後
加熱5分後
木材
加熱2分後
加熱5分後
火災・強風時の被害を最小限に
2×4住宅の
「ファイヤーストップ構造」
2×4住宅の場合、火の通り道となる床や壁の枠組み材などがファイヤーストップ材となって空気の流れを遮断し、上階へ火が燃え広がるのをくい止めます。また、床根太、枠組材などが一定間隔で組まれている床や壁の内部構造は防火区域がいくつもつくられているのと同じ状態です。この一つ一つの区画によって火の進行はさらに遅くなります。
火災時に防火被覆(石こうボード)が万一突破されても、このように二重三重の防火機能をもつ「ファイヤーストップ構造」によって、2×4住宅は初期消火の可能性が高く、火災時の被害を最小限に抑えます。
木材と鉄骨の耐火性能比較実験
火災の発生場所として最も多い内部火災において、高気密な構造をもつ2×4住宅なら、窓やドアを閉めておけば、新しい酸素が供給されずに自然鎮火することがあります。
強風地域にも安心の2×4住宅
環太平洋地域の日本は、列島自体が台風の通り道になっていて、毎年のように大きな被害をもたらします。
近年、地球温暖化が理由で発生個数は少ないものの、台風の巨大化が進んでいるといわれています。こうした台風に住宅も十分な備えが必要なのはいうまでもありません。
台風とは、熱帯低気圧の中で風速がおよそ17m/s(34ノット、風力8)以上のものを呼びます。2×4住宅の屋根は強風に対して、優れた強度を備えています。台風以上に強烈なハリケーンが襲う北米で生まれただけに、強風に備える独自のアイデアが採用されているのです。
その一つが「ハリケーンタイ」と呼ばれる、あおり止め金具です。この金物1個当たりの許容耐力は、実に2.303Nもあります(風速70mの時に金物1個当たりにかかる力は1.666N)。ハリケーンタイは屋根のたる木と外壁をがっちりと連結し、強風にあおられても屋根が吹き飛ばされないようにします。
2×4住宅の屋根は、全体が一面の構造体となっています。
軒下から強い吹き上げ風があっても、屋根が持ち上げられにくい強固な構造です。
空気環境
D&Hでは第1種換気システムを採用しています。高気密・高断熱住宅の外張り断熱住宅では、家の隙間がほとんどない状態になるため、昔の木造住宅のような自然な空気の出入りが望めません。そこでD&Hでは機械による計画的な換気を採用することで室内の空気を定期的に入れ替えています。
また、屋外の空気を取り込む際には熱交換ユニットが組み込まれており、計画的な換気とともに室内の温度を一定に保つ働きがあります。
熱交換とは
熱交換とは、室内の汚れた空気を排出するときに熱の一部を回収して室内に入る外気に移すことです。そのため、室温がほとんど変わらず、熱ロスが少ないというメリットがあります。さらに、ディー・アンド・エイチで採用している「全熱交換型」とは、熱交換の際に、熱だけでなく湿気も交換するのが特徴で、室内の湿度を一定の状態に保ちやすいタイプです。
シロアリ対策
住宅の耐久性を高めるためには、シロアリ対策を新築建築時にしっかりと行うことが大切になります。
住宅の床下や壁の中にシロアリが入り込むのは、日当たりが悪い場所、温かいところ、湿気が多いところ、この3つの条件があり、かつ好物の木材がある場所です。
シロアリは木材だけを食べるのではありません。鉄とガラス以外はなんでもかじります。大切な家をシロアリの被害から守るためには、まずこの3つの条件がそろう場所を家の中につくらないようにすることが大切です。
これらの条件を無くすために、日本の伝統的な家づくりでは、土の上に束石を置いて束を立てて基礎としていましたが、どうしても土壌からの湿気が床下に上がってきます。その湿気がこもらないようにするために、換気口を設け、風通しを良くしていました。しかし、これでは底冷えの原因になってしまいます。
シロアリが好む場所をつくらない
充填断熱
結露が発生し、水分が発生し床下は「シロアリ」「腐朽菌」が好む環境になります
外張り断熱
湿度が高い外気を直接取り入れない床下24時間換気で水気のない環境を維持します
※地面から50cmの高さでは梅雨時期の雨の後の湿度は90%となる
D&Hの基礎は、防湿フィルムを敷いて土壌から上がってくる湿気を防ぎ、かつベタ基礎(床の下の一面をコンクリートとし、壁の位置に立ち上がりをつけた基礎)のため、土壌からの湿気を防ぐことができます。また、土台にはヒノキやヒバといったシロアリに対して強い樹種を使用しています(現在の木造住宅では最も多く採用されている基礎の工法)。
しかし、これだけでは湿気を完全に防ぐことはできません。湿気は家の内部(生活空間)で大量に発生し、床の仕上げ材などを簡単に通り抜けます。温度差の無いところでの湿気は大きな問題になりませんが、温度差のあるところに大量の湿気を含んだ空気が接すると、結露して水滴となります。この水滴が木部などに接すると腐り、シロアリが大好きな環境が完成してしまいます。
D&Hでは外張り断熱工法・全熱交換型第1種24時間換気システムを採用しておりますので、下図のように床下に温度差が発生せず、さらに換気システムによって、床下の空気も常に室内と同じ環境になっているため、結露が発生する危険性が大幅に軽減されており、シロアリが好む環境が大幅に減少しています。
※地面から50cmの高さでは梅雨時期の雨のあとの湿度は90%となります。
防蟻シート処理
柱・壁パネル処理
(床から1m表裏)
シロアリ対策は、シロアリが好む環境をつくらないことと、適切な防蟻処理を施すことが大切です。
D&Hでは、「ターミダンシート」という防蟻シートを基礎の下に敷き込み、「ネクサス20WE」という処理剤を木部に散布する工法を採用しています。「ターミダンシート」は、人間や動物に最も安全で刺激が少なく、環境にやさしい、そしてシロアリには高い効果がある薬剤です。
「ネクサス20WE」の主成分「ピリプロール」は犬用ノミ駆除剤に使用されており、人やペットに影響が少なく、2種類の殺菌成分ヘキサコナゾール、IPBC配合により、高い防腐・防カビ性能を発揮します。
木部処理日から10年間、上限1000万円まで保証されます。